和食器の九谷焼と有田焼
和食器と有田焼
和食器といえばまず、有田焼を思い浮かべる方も多いかと思います。有田焼は、「伊万里焼き」とも呼ばれ佐賀県西松浦郡有田町を中心とした窯元で作陶されている磁器の総称とされています。
画風には「古伊万里(いまり)」「柿右衛門」「金欄手(きんらんで)」「色鍋島」の四種があるとされています。
和食器のみならず、洋食器にあしらっても現代的な文様として、国内だけによらず、東南アジアやヨーロッパでも今なお高い人気を誇っています。
「古伊万里(いまり)」は白色の素地に青一色で絵付けを施したものに、釉薬を掛けて焼かれ、ガラス質の釉薬の中で澄んだ輝きを放っています。のびのびとしたタッチが特徴です。
柿右衛門の様式は、乳白色磁胎「濁手(にごしで)」で、上絵は赤・黄・緑、青の4色です。
後に金や紫が加わりますが、季節感溢れる日本画的様式の画風が特徴です。名工酒井田柿右衛門の名がまず挙がるでしょう。
金欄手様式は染付に金彩や赤色など多彩な顔料を用いた絢爛豪華な様式です。色絵磁器が貿易の最盛期を迎えたころの様式で、バロックやロココ様式などが混ざり合っています。
見るも鮮やかな有田焼で、日本の浮世絵や風俗画なども大きく影響を与えていたといわれています。
色鍋島は佐賀鍋島藩門外不出の藩窯の技とされ、計算され尽くした洗練された文様が特徴です。上絵は赤・黄・緑の三色に限定され、将軍家や諸大名への最高級の献上品として使われいました。
和食器は食材を今も、美しく支えているのです。